いのちおりblog - 本来の自分に還るために

人生をよりクリエイティブに生きたいあなたに贈る
   悦月(えつき)のブログ(旧ブログタイトル:たまむすひ)
                                    

タグ:メッセージ

アファメーションや願望達成で、なりたい状況をリアルにイメージするといいと言われますが、「そのようにしているつもりだけど、願望が実現しません」という人は結構います。

わかりやすくその方法を見せてくれていたのが、映画の「メッセージ」でした。
その話はこちらにも書きましたが、その続きです。

「現状の外にゴールを設定しなさい」と私が学んだコーチングでは言います。
その達成方法はわからなくていい。そこに向かう途中で方法は見えてくるから、と。

まさにその通りです。

やり方がわかる範囲内でゴール設定すると、そのゴール自体が小さなものになるので、
自分の可能性を広げることなく、今の自分を変えることなく、進んでいってしまいがちです。

映画では、主人公の女性は、未来を観る力を得て、未来を観て、今すべき行動をとりました。
それがすごくビジュアライゼーションの参考になります。

すでに起こっている未来。
それをさかのぼっていくと、今、自分がいるところに到達するという流れ。

「未来の現実」の中で、自分が過去に何をしたかを知り、
「現在の自分」がそのために行動します。

未来ビジョンをありありと観ることも大事ですが、
それよりもそのビジョンを信じられるか?というところがキモです。
ありありと観るから信じられるということもあるでしょうが。

一瞬、あるビジョンが自分の脳裏をよぎり、それを見たときに「これだ!」と
自分のするべきことやなるべき姿を悟った、という話を聞くことがあります。

これは一瞬、その映像を観ますが、その一瞬の映像がとても鮮明でリアル感あり、
感覚的に「そうなるのがわかった」という類のもの。
一瞬の映像でも強烈に自分に響いて「これだ!」と信じてしまう。

するとそれだけで、自分のセルフイメージが書き換わり、それに向かって行動するようになります。
なぜなら未来にそうなることを知っている(信じてしまった)から。


じゃあ、どうやってその強烈な映像を観るの?って話ですね。
待ってるだけでは来ません。

そのためには、自分がやりたいこと、欲しいこと、好きなもの、知りたいことなどに興味を持ち、いい質問を投げかけ、それに向かって行動していることが大事です。

ただし固執しないことも大事。

実際に観るビジョンがあなたが思っていることとは限りません。
「まさか!」と思うことの方が多いでしょう。
なぜなら、今の自分が思いつかないことの場合が多いからです。


「神の声」という類のものを聞いたことがある人はわかると思いますが、
(チャネリングのことではないです)

突然「・・しなさい」と啓示がきます。
今の自分には無理と思えることを命じられますが、そこには「イエス」の答えしかなく、
断ることができないというか、断る選択肢を持とうと思わない。

なぜか、やっちゃう。
大変だけど楽、という状態。NOが存在しないから迷いがない状態という楽さ。
でも実際は、相当なチャレンジ。


この映画でも、彼女が未来を見て、突飛な行動に出るわけですが、それはその未来を信じたから。
そして自分が今しなければならないことをしたわけです。


過去こうだったから、過去これがあったから、
今の私はこうだし、未来に向けて行動できない。

というのであれば、同じストラクチャーの考え方が過去に対して起こっていると考えられます。

過去こうだったから、今こうだし、未来もこうなる、という流れ。

過去に対して起こせるのなら未来に対しても起こせます。

未来こうなるから、今これするし、だから過去にあれがあった、という流れ。

意識を切り替えてみましょう。

映画ではもう一つ違う未来についても描いています。
ここではそれについては書きませんでしたが。


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映画「メッセージ」からの気づきの二つ目。
一つ目の記事はこちら→ 「象徴言語のメッセージ」

ネタバレになります。
最後の方の話です。

主人公が、自分が ”未来を観る力” を持っていることに気づきます。
今までも何度も未来ビジョンを見ていたことを知ります。

そして、ある時、未来に起こったことをありありと観ます。
自分がどんな行動をして、それがどのように未来を変えたかを知ります。

彼女は、その未来を起こすには、今、何をしなければいけないのかを知ります。

すでにそうなっている未来を観てしまったのだから、未来から得た情報を用い、
今、行動を起こして、結果的に起こるべき未来になるように変化を起こします。

これって、未来ビジョンをどう観たらいいかのすごくいい参考になるなと思いました。


もし彼女がその未来の様子を観て信じなければ、そのような行動をとっていなかったでしょう。なぜならよっぽどのことがない限りしないような突飛な行動だったからです。

でもこの時すでに彼女は、自分の未来を観る力を信じていたので
「それは未来に起こったこと」と信じました。
そしてその未来を起こすために、今しなければならない行動をとりました。

未来の現実が先にあり、それを実現するために、今しなければならない行動をとったわけです。

そしてそれをするにあたり、未来ビジョンから情報を得て(中国の将軍の電話番号と彼に伝えた言葉)、その将軍に電話をかけて伝えるべきことを伝えます。
そして世界は平和の方向に向けて変化し始めます。


未来をありありと現実のごとく観て、その未来が訪れるために、
今しなければならない行動を、今この現在に行うという流れ。

未来がそうなっているのだから、今そのようにせざるを得ないわけです。


私たちは過去から未来に向かう時間軸の中で過ごしているという幻想の中で生きています。
なので、過去に起こったことが今に影響を与え、未来もその延長線上にあると思いがちです。

反対に、未来に起こったことが今に影響を与え、過去に起こった出来事を引き起こしているという見方もできます。

過去の強い体験がトラウマになってずっと自分に影響を及ぼすなら、
未来に起こった強い体験が、今や過去の自分に影響を及ぼしていてもおかしくありません。

実際は、未来ー現在ー過去という直線状の時間軸は存在せず、同時存在であり、
時間があるということ自体、幻想です。

座標のある一点で起こったことは全方位に影響を与えます。
それは空間と時間を超えた全方位です。


この映画では、「観た未来は変えられる」という設定にはなってませんでした。

観た未来は「起こる未来」という設定で、それを知りながらどう生きるか?
というところが重視されていました。

未来は変わり得るという概念を持ち込むとますます多義的になり、わかりづらくなりますし、
この映画で、まだ私の気づいていない視点もあることでしょう。

この映画は、表義文字と同じで、かなり抽象度の高い視点があちこちに入っており、
解釈の仕方が一つではないことに気づかされます。

これはこういうことを言って、あれはこうだけど、この視点から見ると、これはこうなって、あれはこうで、と現実が固定されません。


俯瞰的視点が必要と最近よく思う私ですが、この映画はまさにそれを見せてくれます。

でも気づかないと見えない。

これって私たちが見ている現実と同じです。

ものすごく多義的に現実の一つ一つはできているのに、私たちは自分の視点でそれを固定して
一つのものに限定しがち。

「象徴言語」と私が呼ぶものは、幾重にも解釈ができます。

私は将棋はしないのですが、棋士が何手も先まで読んでしまうとか、
コンピューターが一瞬でありとあらゆる可能性を計算して答えを導き出すのと似ています。

私たちの意識はこれからその方面に鍛えられていくんでしょうね。

これから小さな子供達とか、一瞬で物事を理解する子が増えていくと思います。
大人は、一手先ぐらいしかわからなくて、あれこれと理論立ててやっと3手先ぐらいまで予測できるかもしれないけど、新人類の子供達は、一瞬で10手ぐらい悟ってしまうかもしれません。

そう、「悟る」に近い。
一瞬でわかってしまう。それも絶対なる確信のもとに。

こういうわかり方の時は理屈はいりません。
あとで理論や証明がくっついてくるかもしれないけど。

今の大人も子供の頃はそうだったかもしれないけど、その能力は抑え込まれてしまっているので、これからの子供達にはそうしたくないですね。


「未来を観て、今行動する」話からずれてしまいましたが、映画で表現されていたぐらいクリアに未来を観ることができれば、そりゃ、今行動するよね、と思います。

もう起こっちゃってる未来の現実があるなら、今から辻褄を合わせていってその未来を実現しなきゃ、と逆方向になります。

コーチングで、現状の外のゴールを設定して、ゴールが達成された状況をありありと観るというのは、このような作用が起こすためです。

「あ、自分はこうなるんだ」というふと観てしまう未来ビジョンなどはまさにこれと同じ設定ですので、実現しやすくなります。


主人公が見た他の未来、子供の病気と離婚という未来、こちらはもっと情動が関わっていきますが、彼女はそれを知りながら、それを受け入れます。

変えられる現実もあれば、変えられない現実もあり、その中でどう生きていくのか?というところも示唆されています。

この映画は伏線が多くて、象徴言語のようにいろんな視点やアイデアが潜んでいます。

なぜ、中国の将軍の関わる未来は変えられたのに、自分の家族の未来は変えられなかったのか?

もう一度この映画を見たら、また違う視点が見えてきそうですが、今回はこのへんで。



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