
鍵がかかっていた部屋の入り口に門番が立っていた。
いつからか覚えていないけど、私はその人が恐くて
部屋の近くへはいかないようにしていた。
大人になってすっかりそのことを忘れていたけど、
久しぶりにその部屋の入り口を見た。
門番はどこへ行ったやら?
どこかに消えてしまったらしい。
部屋はすでに開いていて、中に入りたければ入れそう。
それでも私はためらった。
なんてったって長い年月、ずっと背を向けていたのだから。
すっかり忘れていたけれど、
本当はずっと心の片隅にこの部屋のことを覚えてた。
明日には部屋に入ってみよう。
ずっと入っていなかったもの。
いつのまにやら開いていた扉。
ずっと閉じていると思っていたのに。
いったいいつから開いていたのだろう?
門番は本当にいたんだろうか?
それとも私の幻覚か?
それさえも今はわからない。
明日には部屋に入ってみよう。
きっと何かがわかるだろう。
(M.Sさまへの2013新年メッセージ 130104)
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