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私は子供の頃、特別でもなんでもなかった。
きっとどこにでもいる子供だっただろう。

昔の話を親に聞いてみたこともあるけど、
「もう忘れた」と言われてしまい、
ほとんど聞き出せなかった。

幼い頃から好奇心は強かったようで、
タンスの引き出しを全部開けてかかったそうな。

それぐらいしか教えてもらえなかった。

でもって、私の記憶力が非常に悪い。

私は両親が大阪に数年間いた時に生まれた。
そして4歳の時に地元の島根県に戻った。

島根に戻ってから小学校に入るまで
の記憶はほとんどない。

けれども4歳までの大阪にいた
頃の記憶はわりとある。

隣のお菓子屋、近所の散髪屋、
家の前ではよく鳴くスピッツがいて、
近くには川があった。
まだまだ覚えている。

が、島根に戻ってからの記憶がない。

新しい家になったから、
何か覚えていそうなのだが、
幼稚園での記憶などほぼない。

小学校からの記憶はある。

霊的に優れていたとかは全然なかった。

見えないものが見えたとか、
声が聞こえたとか、誰かと話をしていたとか、
そんな記憶もない。

どこかちょっと普通の子と違ったところは
あったらしい。

暗闇を見つめてたか、好きだったか、
なんかそんな感じ。

特別な能力はなかったようだけど、
いろんなことは感じてたんじゃないかと思う。

感性、感応力が高いという意味で。多分であるが。
しかし早々とそれを封じてしまったんだと思う。

鏡文字はよく書いていたそう。
もともと左利きだしね。

育ちが出雲なので、出雲神話のヤマタノオロチや
因幡の白うさぎの話、小泉八雲の怪談はよく読んだ。

もっと大きくなってからは、
雨月物語や御伽草子なども好んで読んでいた。

特に怪談や雨月物語は何度となく読んでいた。
自分自身の中にそういうものに響く感性があったのだろう。

大好きだったのが「みどりのゆび」という小説と、
佐藤さとるのコロボックルの話。

大きくなってからもう一度読みたいと思って、
調べた時は、「みどりのゆび」がコロボックルの話だと
思ってたけど、全然違う小説だった。

「みどりのゆび」は読み返してみたけど、
内容はほとんど覚えてなかったが、イラストは覚えてた。

ストーリーを読むと
なぜ好きだったのかがよくわかる。

何度も読み返して影響を受けたのか、
もともとそういうのが好きだったから
今も共感するのかわからないが、

昔好きで何度も読んだ本などは、
かなり潜在意識に入っている。

自分に幽霊とか見えたわけではないけど、
読んでいる本が異界に関するものが多い。

子供の頃から、人間の世界でない世界で
生きている存在に関心があった様子。

世界の七不思議や超能力、UFOとか
すごく興味があった。

中学の頃にめちゃくちゃハマった
「はみだしっ子」というマンガがある。

「はみだしっ子」は普通の社会から
はみ出た家出の子供たちのストーリー。

20歳過ぎてからだけど、
似たような生き方をしてた、無意識に。

自分の人生を振り返ってみると
ずっとエッジにいた。

だから自分を「エッジの人」と
呼ぶわけなんだけど。

まあ、言ってみれば、
はみだしっ子ってわけさ。

昔も今も。

異界とこちらの世界のはざま。

結局、そこか、と思ってしまう。

Part 2 へ続く。





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