『植物は〈知性〉をもっている』
この本が思っていたよりはるかに面白かったです。
私は、地球上で一番進化している生き物は植物ではないかと思っていますが、
この本もまさにそんな感じ。
今までに読んだ植物に関する本は、人間側の視点から植物をとらえて、
植物は人間の感情や音楽に反応するとか、知性があるとかの話がほとんどでした。
が、この本は、人間の先入観を取り除いたところで、
新たな視点から植物をとらえていました。
植物は人間と同じような形をしていない。脳がない、手足がない、目や口がない。
話さないし、考えないから、下等であると考えるのこそ、下等な発想です。
この本には、植物は人間のような五感を含め、15の感覚があると書いてあります。
人間よりももっと敏感だと。
植物を宇宙人だと思えばわかりやすいです。
人間と同じ器官をもっていなくても、知的生き物として存在する宇宙人。
言葉も文字も思考も全く違うシステムなので、
コミュニケーションの取りようがないから、意識がないと思ってしまいます。
地球上で人間が一番偉いというのは、人間の思い上がりでしょう。
人は自分の基準で物事を計りやすいですからね。
ところで、以前記事に書いたことありますが、
植物同士は根っこでみんなつながっていて連絡を取り合っているのではないか?
根っこがアンテナのようなもので、地球上で起こっていることをお互い伝達しあい、
地上で起こっていることも伝え合って、アースキーパー的なことをしているのではないか?
動物のように体は移動しませんが、テレパシー的なやりとりができて、
根っこはそれに重要な役割を担っています。
というのが私が感知した情報の一つ。
参考記事:「植物の秘められた役割」
この本には、これを裏付けしてくれるような内容があってうれしくなりました。
植物に音楽の好き嫌いがある実験はすでになされています。
モーツァルトやバッハなどを聞かすとよく成長したり、音源に向かって伸びます。
ハードロックなどを聞かすと、嫌がってか、反対方向に伸びます。
この本曰く、植物の成長に影響を及ぼしているのは、
音楽のジャンルではなく、音の周波数であると。
低周波(100〜500Hz)が発芽、成長にいい影響を与え、
高周波は成長を抑える効果があるそうです。
そして、根にはかなり幅広い帯域の音の振動を知覚し、その音に影響を受けます。
地面から伝わってくる音の振動を聞いて情報を得る能力があるとされています。
それどころか、根は音を発生できることが確認されています。
根は群れを作る動物に典型的に見られる組織的な動きをすることが確認され、
根系の中でコミュニケーションをとりながら、
うまく根を伸ばして効果的に地中を探検しているのではないか?と推測されています。
音の周波数は考えてませんでしたが、やはり根でコミュニケーションをとっているのか!
と思いました。
地球上のバイオマス(生物の総重量)のうち、多細胞生物の99.7%は、
なんと植物がしめているのだそうです。
動物と人間はたったの0.3%!
人間が滅びても、植物は繁殖し続けるでしょう。
人間はこの地球が自分たちのものだと思っていますが、
植物の方がはるかに勢力が大きい。
その上、私たちは植物がなくなったら生きていけません。
食べ物は無くなるし、酸素にも困ります。
そして、下記の話も面白かったです。
植物は良い香りを放ち、昆虫をおびき寄せ、受粉させます。
植物はいろんな方法により、種を飛ばしたり、
虫に受粉を手伝ってもらったりしています。
植物にとって人間はその媒介役としてとてもいいです。
育ててくれるから。
そのため人間が欲しがる匂いや味などを生産し、人間に種を増やしてもらう
という知恵を働かせているかもしれない、と。
実は利用されているのは人間だった、、、かもしれない。
利用という言い方よりも、協力という言い方の方が気持ちいいけど。
細胞についても言えますが、
私たち人間は植物にうまく使われているのかもしれません。
夫は奥さんを支配していると思っているけど、
実は奥さんが夫をいいように動かしている、、、なんてことはあります。
使っているつもりが使われている。
使う、使われるという損得勘定でみるのか、
共存しあっているとみるか。
植物の気持ちは知りませんが、
自然界のあり方をみると、共存していると思いたいですね。
シンクロニシティ、縁起、虫の知らせなど、
もしかすると、植物の根っこによる伝達も関係しているかもしれないですね。
まだまだわからないことがたくさんです。
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