現在公開中の映画「記憶探偵と鍵のかかった少女」を観た。おもしろかった。

クライアントの記憶の中にはいって何が起こったかを探る探偵と、たくさんの問題を起こしているIQの高い少女。


いったい何が本当で、何がウソなのか?

相手にそうだと思わせたら、それがその人にとっての現実となる。
自分がそうだと思い込んでいたらそれは自分にとっての現実だ。

記憶も偽造できれば、現実の物質的な物事も偽造できる。

いろんな現実が錯綜し始めると、いったいなにが本当なのか、何を信じていいのかわからなくなる。


現実も記憶もいかに曖昧か。
そして現実も記憶も書き換えられる。

人は自分の都合のいいように過去の記憶を書き換えていく。

記憶、個人の体験、現実、夢、仮想現実、、、
そこに確実なものはなにもない。


セッションをする時、最初は深刻そうで根が深そうな問題に思えても、簡単に変わってしまうケースも少なくない。

当人が、変えられない、変わるのは難しいと思い込んでいるから変わらないのだ。

あなたがくり返し再生している過去の記憶が本当にそのまま事実なのかなんてわかりゃしない。が、あなたがそう信じているのならそれはあなたにとってまぎれもない事実だろう。

それを疑う勇気を持つと、石のように固まっていた現実が揺らいでいく。


私にとっては「クラウドアトラス」につながる何かを感じた映画だった。
視点の多様さかもしれない。

「クラウドアトラス」は一点の変化が時間軸を超えて縁起で結ばれ、この映画はいろんな角度から現実の一点を見ようとするが、その現実は生き物のように変化していく。

自由になった少女。
彼女は私たちの中に眠る狂気であり天才性かもしれない。

1回見ただけではあまりわからないが、象徴的な暗喩がたくさん潜んでいるような気がする。


映画後、外に出てから、自分の記憶と照らし合わせてまわりを見ながら歩いてみた。
すごくおもしろい感覚だったが、当然のことながらほとんど記憶の再生だった。

自分の中でもまた現実が揺らいだと思う。

あちらからこちらを見る視点が最近増えてきているけど、この映画でもそれについて学べたので、またひとつ意識が広がった。


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