
知人のやまがみてるおさんが1月に『「いまここ」にさとりを選択する生きかた』を出版されました。
そのなかですごくわかりやすい話がありましたので紹介します。
ではここで、「右手をうえにあげたい」と考えてください。
右手はうえにあがりましたでしょうか?
「右手をうえにあげたい」といくら考えてみたところで、私たちの右手はあがりません。
どうしてあがらないのでしょうか?
それはたんなる思考だからです。思考は現実化しません。現実化するのは思考したからではなく、私たちのなかの、それが起こることを確信している部分が、それが起こることを意図し、その結果を受け取っているからなのです。
ではじっさいに右手をうえにあげてみましょう。感覚の違いに意識を向けておこないましょう。
いかがでしたでしょうか?
右手をうえにあげたときには、それがただ起こることを確信している部分があり、その部分がその結果をただ受け取っていることが確認できたでしょうか?
それが起こることを確信している部分が、それが起こることを意図し、私たちはその結果を受け取ります。私はこれを「意図の力」とよんでいます。私たちには「意図の力」があります。これが宇宙が与えてくれた私たち自身の力です。
意図によって手にすることができるのは、出来事の結果ではなく、自分自身の行動です。行動が変わることによって、私たちの受けとる結果に変化が起こります。これによって世界の展開は変わっていきます。
以前も載せましたが、バシャールの物を拾う例え話とも共通しています。
「思考は現実化する」とはいえど、いくらイメージングしてもアファメーションしても実現しない場合,表向きの思考と内心感じていることが違うのか、まちがったオーダーをしていて違うことが実現しているのか、はたまた実現しているけど気がついていないか、になると思います。
確かに右手を上げようと思うだけではあがらない。
自分の右手を見ながら「あがれ、あがれ」と思ったり,あがった状態をイメージしてみたりするとよくわかります。
まず自分でやってみて、違いを感じられてからこの続きを読んでください。
頭の中で「あがれ、あがれ」と言っている状態のとき、頭と腕の意識が別々に存在している感じです。腕が他者のような。
頭では「あがれあがれ」と言いながら、腕は「あがりたくない」と拒んでいる感じです。
右手があがった状態を体感でイメージしてみると、腕がぴくぴくとあがりたがりますが、まだあがってません。
腕があがるときは一瞬であり、「あがれ」と思う前に腕があがっている感覚です。
思考と行動が同時、あるいは腕の方が早いぐらいです。
脳の中ですでに腕があがっている状態になっているので、そのように肉体の腕があがると思ってもいいのではないでしょうか?
つまり「右手をあげよう」ではなく、『すでに右手があがっている状態があるので右手をあげることになる』ということですね。
もちろん右手をあげようと思ってからあげることもできますが、その過程においてもやはり同じことが言えると思います。
脳のこのような実験があるそうです。
「意識による判断の7秒前に、脳が判断」:脳スキャナーで行動予告が可能
被験者が判断を下す7秒も前に、脳ではその行動が決定されているとのことです。
つまり被験者の意識にあがる7秒も前に脳は認識しているわけです。
ここでいえば、腕を上げようと思う7秒も前に脳はそうすることを決めているということです。
7秒ってけっこう大きいですよねー。
そうだとすると、自分の顕在意識でこうしようと決める以前に、脳はすでにそれを決めていることになります。つまり潜在意識の部分です。
自分の意志より先に脳が行動を決めているわけです。
というところで、「3月のメッセージ」の『「ある」と知る』につながっていくのですが、この「知る」というのは、「意識による判断の7秒前に、脳が判断」している状態なのかもしれませんね。
知っているからそうなるのがあたりまえというわけです。
腕があがるのを「知っている」からあがるわけです。
やまがみさんは『それが起こることを確信している部分が、それが起こることを意図し、私たちはその結果を受け取ります。』と書かれています。
脳がすでに「ある」という結果を知っている(決めている)から、そうなるわけです。
もうすでに、今のシステムや世界観をどうにか変えようとエネルギーを注ぐより、新しい基盤でいかに新しい世界を構築していくか?に気持ちを向けるほうが実現しやすい時代となりました。
個人においても世界や社会においても。
「今の世界を変えようとする」は「今こういう状況があるからどうにかしなきゃ」というスタンスです。
新しい世界は、そうなると「知って」いればそうなっていく世界なので、今がどのような状態かは全く関係ないんです。
もう「自分のここを変えれば」「・・を達成すれば」というアプローチではなく、まずはすでにそのような状態になっていることを知って、それに伴う行動をしていくほうがいいと思います。
「結果が先にあって今の行動」という流れですね。
先日つぶやいてた「今創る未来があとからやってくる。」はこういうことです。
もう創造性の世界が始まってますねー。

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