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その時から私はいっさい競争するということをやめたんです。人と競争することはしない。ただ自分で努力する。結果は神様にお任せしよう。そういう生活をしようとそのとき本当に思ったわけです。だから世界一になりたいと思いました。競争するということは、普通の人間とちょぼちょぼだから競争するわけです。大人が赤ん坊と競争するなんてばかなことは考えっこないですね。競争するということは、自分がほかの人間と同じレベルの能力しかないということなんだから、競争はやめよう。すべてを神さまに任せよう。神さまと一つになろう。人間相手じゃないんだから、競争するということはないはずだ。そうすれば世界一になれるかと思ったわけです。

「神道」のこころ 葉室頼昭
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今のこの世の中は競争で成り立っている社会です。
ヒエラルキー(階級)があり、上に行くほどよいとされている世界です。

一般的には、この「上」は、高学歴、高収入、社会的地位がある、家柄がいい、など金銭的に不自由なく生活できる状態を指すようです。


社会的な競争でなくても、身近な誰かと自分を比べることもあれば、「今の自分はよくない」と現在の自分から理想の自分に向かって進もうとする自分自身の中の競争もあります。


よりいい仕事に就こう、より良い人間になろう、よりよいパートナーを見つけよう、よりよい生活につこう、よりよい人生を歩もう、、、

私たちの大半はこのように教えられて育ってきたので、常に何かと自分を比べて、より良くなろうとがんばります。

より良くなろうとするのはいいことだと思いますが、現在の状況を否定することが前提となって、より良くなろうとするケースが多いように思います。

現在を肯定しながらさらに良くなろうとするのであれば、もっとよくなるだけで楽しいのですが、「現在が良くない」と否定しながらであれば、いつまでたっても「現在」は今の自分を肯定できず、つらいものがあります。


「競争はいっさいやめて、自分は自分でいよう、ただ神さまに従おう、、、」

そう決めると楽になります。


心に平安がないのは、いつも自分と何かを比べているから。
比べながら、自分に足りないものばかりを見ているからつらくなります。

神さまは「かくあれ」と、すべてをそのようにお作りになられているのだから、足りないものなどなにもないのです。

競争するのをやめると、「なんだ、自分はこのままでいいじゃないか〜」と気づきます。
競争をやめて初めて、競争していた自分に気づきます。

競争をやめ、自分と神さまのお約束事だけに従うようにすると、ブレが生じなくなります。


マザーテレサもおっしゃっています。

最後に振り返ると、あなたにもわかるはず、
結局は、全てあなたと内なる神との間のことなのです。
あなたと他の人の間のことであったことは一度もなかったのです。

あなたの中の最良のものを


私は、マザーテレサのこの言葉にずいぶんと助けられました。

葉室頼昭氏の本はとても大事なことがとても分かりやすく説明されています。とても良いですので、ぜひ読んでみてください。→ 『「神道」のこころ



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