日本の性学事始」より。
(行間は、読みやすいように私が勝手にあけました)

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「撃壌集」にいうのに、時間というものは幾億万年もの長い経過があり、またこれから後も幾億万年という長い経過があり、
そのまん中にかりに百年の年月をとっても、どれほどのことができるだろうか。
その上にましてや人の命は百年も生きられるものはありえない。

これが人生というものである。
どうして人生を喜び楽しまず、求めてあくせくと衰えるようなことをするのであろうか。

また曰く、天命とはほかのことではなく、ただ自然のままにあることであり、自然を越えた外に天命はありえない。

またいうのに、花で十日間も咲きつづけるものはなく、人生は百年以上長いものはない。

またいうのに、心配事が少ないと、心をわずらわし、夢にまで見るようなことも少なく、言葉数が少ないと、過ちも自然少なくなる。

またいうのに、自分の身分に満足していると、自分で恥ずかしい思いをすることもなく、自分の能力の程度を知っていれば、自然に心は安らかである。
人間の世の中に暮らしていても、かえって人間の俗事を離れることができる。

またいうのに必ず人として行わねばならないことはただ善事のみである。

またいうのに、人に正しい性格があれば、事柄は皆思う通りにととのい、人に正しい性格がなければ、思うようにはならないでやぶれてしまう。

世の中での生活はつねに害が利益よりも多く、心配は喜び事よりも多い。
奢りは極端にしてはならない、極端に行うと、必ず禍いが起きる。

運があれば、危険に近寄っても死なないし、運がなければ、医術のすべてをもってしても効果がない。

ただ運命を天にまかすがよい。

天帝は自分を生んだのであるし、また自分を殺すのも天である。
すべて人生は自然の運命であるから、すべてを天にまかすべきである。
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